突然このサイトの話を彼女は持ってきた。まず感じたのは、作ろうと思った人の感性が今まで俺の周りの奴らとは違った。
彼女は「時代(めんたいが育った)を知らない人」でもあった。全く違う音楽ジャンルに居た彼女がどこかにピンと来て作ろうと思った所が面白いと思った。福岡でロックの中に居た俺たちは難しく考えすぎる気合もある。俺達には見えない物を彼女は見ているのかもしれない。
彼女との出会いは2011年に地元であったシーナさんと鮎川さんのトークショーだった。純太郎さんに連れられて、鮎川さん達と写真を撮ったりしてキャーキャー言っていた。人に臆せず馬鹿らしい事を言いながら、彼女の願いを確実にかなえて行く。その年から高塔山ジャムに来るようになり、打ち上げに来るようになった。彼女が言っていた「鮎川さんと乾杯したいの!」はすぐに現実となった(笑)。
「外から見たら、福岡のロック=めんたいロックでしょ!外国人から見たら日本人は日本人!」彼女の観点は、いい意味で大きくて大雑把だ。確かに人はイメージから入り、徐々にディテールを知って行く。細かい所は俺達がサポートすればいい。
新しい風なのかもしれない。突然吹いた「つむじ風」。それが旋風となりめんたいロックを今の若い人に、いや、世界に広げるきっかけになるのかもしれない。
プロフィール
1958年北九州市若松生まれ。北九州から1986年にテイチクよりメジャーデビューしたNEW DOBBのベーシストで創始者である。その後もバンド活動と並行して、クロスFM(ドブのROCK塾)やFM福岡、KBCラジオなどでROCK番組のパーソナリティを務める。また、10年目を迎えた高塔山ジャムのプロデューサーでもある。地元出身のシーナ&ロケッツやルースターズをはじめ、めんたいロックと称されるバンドのメンバーとは、同じ時代を過ごした仲間としての人脈は幅広い。現在、小倉駅前のTーJam Live& Barのプロデューサー、九州各地の高校での講演など、人材育成にも力を注ぐ。